アテネにて(旅行報告その4)

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ガラクタ市アテネは歴史が深い町なので遺跡めぐりだけでなく、街並みを見ながらただぶらぶら散歩するだけでも楽しい町です。たまたまで出会った広場で催されていたガラクタ市とその周りの家具店街はとても面白かったです。いつのものかわからない食器類、雑誌、動かない時計いろいろ並んでました。全てに一応値段が付いてる(相手を見ながらその場で決めてるのかもしれませんが)のでしょうが、それが正当な値付けのか皆目見当がつかず、見る目があれかせめて言葉がわかればもっと楽しいだろうにと少し残念でした。周りの家具店はアンティークを置いてあるところが多く、家具店店先で修理をしています。素人目にもかなり良さそうなものがたくさんあって、あれこれ見ながら「これをあの物件(千葉)に持って行ったら似合うかな」とか想像するのも楽しかったです。
町の人も陽気で親切、食事も構えずにおいしく食べることが出来ました。今回の旅でギリシアは唯一イスラム圏ではないので、「豚」が出るのはここだけ。特別に豚が好きということはないのですが、普通に食べているものが出ないのは違和感があります。海外に行くとパン食なのでハムが欲しい。でも豚は禁断なので、魚肉や牛・羊肉?のハムでしたし・・・。なんとなく豚が食べれるのは奇妙な安心感でした。
街の中にいくつもの教会がありますが、いつも見慣れない+の形(縦と横が同じ長さ)の十字架。ギリシャは私たちが通常接するカトリック等の西方教会ではなく、東方正教会。教会にはイコンが描かれ、ずいぶん様式を異にしています。アテネの町こう見ると宗教はたくさんあって複雑なものだなあと思います。もともとは自然崇拝から多神教になって、キリスト教になった。そのキリスト教というのも西方、東正教会があって、さらにその中でもたくさんに分かれてる。私の知識で書いても収拾つかないのですが、街中の教会を見、欧米(イスラムはもっとですが)生活の中に、具体的な神の姿が存在しているのだということです。私たち日本人の生活の中で(少なくとも私は)、具体的な神は存在しないと思います。日々の生活の中の小さなものや事柄に神が宿り、また季節のイベントとして、お正月やお盆、クリスマスに様々な神仏が生活に姿を現す。それは具体的な神ではなく、“神”という抽象的な存在として。

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このページは、エートスが2006年10月13日 23:48に書いたブログ記事です。

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