改造!!劇的ビフォーアフター

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テレビで「改造!!劇的ビフォーアフター」という番組が放映されています。結構人気の番組のようですが、私はこの番組を見るたびに、がっかりします(9割方)。がっかりするくらいならば、見なければいいのですが、たまたまテレビをつけた時に目に入ってしまうと、職業柄見ないわけにはいきません。というか、一応は都度つど期待して見てはいるのです。でも総体としていい改修だったなと思うことは一度あったかなかったかです。改修の仕方の部分部分では、いいなと思うことはありますが・・・。
一番思うことは、改修すべきか否かという判断が間違っているということです。それとともにあの改修費で収まるのかという部分に関する疑問もあります。さらに設計費用は別ですから、設計費用等を入れた場合は、改修という選択枝はまず取ることはないだろうと思います。それをアドバイスするのが、住宅にかかわるプロの努めだと、私は思うのです。まあ、それが法規的な問題で建替えが出来ないのならまだしも。
そして、もうひとつ施主に媚びる設計が為されていることです。施主に由来する小さな理由を拡大解釈して見せて、そこをピックアップした設計を行う。また、それが小手先の工夫だったりするので、私は唖然とします。多分あの家たちは、完成したときの高揚感が消えるにしたがって、「こんな家に誰がした」と感じていくと思います。
もちろん、私の見てるのはテレビに映し出される場面場面だけですから、総合的な判断をしているわけでもないですし、そもそもこれは私の主観です。でもきっとそうだろうと思うのです。住まいは長く住むものです。300万円程度の予算で改修するのならいざ知らず、500万円以上の予算をかけるなら、10年20年、それ以上のスパンで考えて改修すべきだと思っています。

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このページは、エートスが2005年11月21日 17:46に書いたブログ記事です。

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