建物の仕様について

昨日投稿した「千葉市緑区越智町の新築住宅」ですが、私が総合監修してます。設計・監理担当の東京青山の一流設計事務所からは、たくさんの提案をもらいます。それを施主と工務店と企画趣旨、コスト、付加価値、そしてなによりお客さんの使い勝手を考えて最終決定していきます。今日も床暖房orシーリングファンをつけるか否かの相談がありました。仕様(グレード)を上げていくのは簡単ですが、必然的にコストが上がります。必要な仕様と不必要なものの判断とこだわるところ、あきらめるところのバランスを取るのが、なかなか難しい。かけるべきところにかけないと、本当に片手落ちになります。私はやはり、住宅の基本性能にかかる部分だけは、費用を惜しまないスタンスです。当然と言えば当然なのですが、基礎、柱梁、屋根、壁(耐力)。いわゆる構造上重要な部位と言うやつです。それに、用材は出来うる限り天然の木を使いたい。古い家を改修していると実感しますが、天然のものは年月を経た時にそのよさがわかります。傷も汚れも味になりますし、丈夫です。合板のフローリングとヒノキの無垢貼を比べたら、月とすっぽんです。
逆に一番かけないでおくところは、システムキッチン、ユニットバス等の住宅設備機器です。理由は簡単で、機能的に見ると今のもの価格が手ごろなものでも十分なものばかりだからです。それに住宅設備機器はどんどん製品開発が進められ、進化していき陳腐化していきます。私のお奨めはショールームの展示品等の掘り出し物を探すことです。多少は傷があったりもしますが、毎日使うものですから、必然的に汚れや傷がつきます。3ヶ月もすれば新品or新古品であったかなんて、わからなくなってます。
家を建てるとき、改修するとき費用をうまく使って、本当の意味でのいい住宅を作りたいものです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.inakagurashi.info/post/mt-tb.cgi/506

コメントする

このブログ記事について

このページは、エートスが2006年5月 1日 23:56に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「千葉市緑区越智町新築物件経過」です。

次のブログ記事は「金利動向と田舎暮らし物件動向」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。