あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。
あっという間に2007年です。本当に早いものですね。自分で会社を興して3年目の年です。今まで試行錯誤の連続で、何がなんだかわからないうちに時間が過ぎてしまったというのが実感です。今までの経験も含め、更なる飛躍の年にしていきたいと思います。
不動産業をやっていると、どうしても世の中の大きな動きが気になります。そんなわけで、年末から年始にかけていくつか本を読みましたのでご紹介します。
一冊目が『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』
ご多分に漏れず、私も3年(正確には3年9ヶ月ですが)で最初に勤めた会社を辞めた口なので、とても興味深いテーマでした。一向に増えない所得は当然のこと、後輩が入らず変らない会社での役割。年々高齢化していく組織、それに加えてバブル期に積みあがった不良資産の山の前に前向きな仕事が徐々に少なくなっていく等々、厳しい現実が立ちはだかり、将来を見出せず、私は最初の会社を辞めました。
私が大学を卒業して就職したのが1995年です。ロスト・ジェネレーションとも言われる私たちの世代は、団塊ジュニアの人口の山、景気は悪化の一途だった時代に就職を迎えました。社会に出た当初から言いようのない閉塞感が漂っていました。それぞれ事情は違うとは思いますが、その不安からの脱出を図っているのだと思います。
二冊目は『下流喰い―消費者金融の実態』
われわれ不動産業者は、破産とか競売は日常の業務の中で接することが多々あります。バブル崩壊後つい最近まで、不動産は下がる一方でしたから、売却するのはステップアップよりもローンの返済により生活が苦しくなったとか、あまり幸せではない理由がかなりの部分を占めていました。そんな時登記簿謄本を見れば消費者金融会社の抵当権が付いてることもしばしば。本当に必要とするお金じゃなくても、返済実績を見ながら枠を広げ、貸し付けていた消費者金融の実態には驚くばかりでした。
消費者金融ほどひどいことはないのでしょうが、以前から住宅販売の現場に於いても問題なことがあります。お客さんが住宅を探す際、希望条件を聞く際に必ず年収、年齢、勤務先等の情報を聞きます。そしてお客さんの希望とする予算ではなく、借りれる金額を算出して、目いっぱいのローンを組んで、やっと買える物件をすすめます。主演・お客さん、主催・銀行をはじめとする金融機関、後援・不動産会社の返済物語です。借りられるということと、返せるということは一致しない。改めてそんなことに思いをめぐらせました。

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このページは、エートスが2007年1月 6日 17:49に書いたブログ記事です。

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