安全志向の田舎暮らし

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田舎暮らしをお考えの方全てというわけではないとは思うのですが、私が主に活動している千葉県で接するお客さんから感じる顧客の田舎暮らしの志向の変化について少し書きます。
少し前から、「本格的田舎暮らし」志向から「お手軽田舎暮らし」志向への変化は感じていたのですが、最近はいかに都会と同じ生活を保てるか、年を取ってからのことをシビアに考える傾向が強苦なっていると思います。ですので、建物は出来るだけ新しく、生活便のよいところを探すことになります。そして、あまり敷地も要らないというお客さんもずいぶん増えました。確かに多くのお客さんの年齢は50代後半から60代前半ですから、10年後のことを考えると年を取って体が動かなくなる可能性を否定できない。もちろん、20代だろうと誰でも同じですが、その姿が想定できるわけです。畑作りはもちろん、草とりや植木の管理を考えると150坪あれば十二分。ただ、周囲との関係である程度広めの土地はほしい。
これの状態は「安全志向の田舎暮らし」といえるのではないかと思います。失敗を恐れ、あまり冒険はしない。社会的にも年金不安があり、少子化という構造問題がある。そして自分の家族を見ても子供に頼るということが現実の問題として経済的にも感性的にも頼れない、頼りたくない。全般として、予算も減らす(実際にお金がないというのではなく、手持ち資金を残して、住宅への配分を減らす)。社会的にセーフティーネットがないから自分で身を守る。そういう動きだと思います。

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このページは、エートスが2007年10月 7日 10:42に書いたブログ記事です。

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