一般の不動産取引市場に出てくる「掘り出し物(割安な不動産)」は、いくつかのパターンがあります。そしてそれには物件もしくは売主にまつわるネガティブな要因がある場合がほとんどです。その訳(理由)の程度によって、割安度が決まってきます。
(1)売り急ぎ→売主が何らかの事情で、物件を売るのを急いでいる。借り入れの返済であるとか、相続などで、換金の必要があるとき等。
(2)瑕疵物件→物件に何らかの瑕疵(きず)があるとき。大別して、接道条件を満たさず再建築不可であったり、再建築の際同じ大きさの建物が建てられない既存不適格物件やなど、「行政上の規制からくる瑕疵」。地盤画軟弱であったり、建物に雨漏りや傾きなど「物理的に問題がある瑕疵」。そして、家や敷地のなかで、自殺や殺人があったとか、近くに暴力団事務所があるといった、現実に何らかのか問題があるわけではないけれど、気になるという「心理的な瑕疵」の類型があります。
そうです。訳がなくて掘り出し物というのはないと思っていただいて間違いない。目玉商品でお客を呼んで、ほかの商品も買ってもらうなんてことは不動産の場合できないのですから。
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