希望条件の絞り方(2)

私が最初の3条件を一番先に訊く理由です。
その3条件を決める作業は
(1)やりたい・実現したいことを考える→(2)そのやりたいことを実現するために、どれくらいの土地・建物の広さが必要か考える→(3)、(1)(2)を実現するために割ける予算を考える。
という作業を必ず伴います。「田舎暮らしがしたい」という漠然としたイメージをより具体的にするには、「数字」に置き換えていく作業が、一番の近道だし、現実感を持つことができると考えてるのです。
この後、希望エリアがあればお伺いします。ただ、暮らしたいエリアについてですが、田舎暮らしをしたい理由が、「八ヶ岳を眺めて暮らしたい」とか「親友のいる信州で暮らしたい」といったケースのほかは、地域を限定する必然性はないと私は思っています。地域のブランドであったり、個々人の中でさまざまなイメージを持たれていますが、「田舎暮らし」をしたいという原点に立ち戻るとエリアの幅は広がるはずです。
前述の八ヶ岳を眺めて暮らしたい」方であっても、本当に八ヶ岳でなくてはならないのでしょうか。山が見たければ、北アルプスでもいいし、筑波山でもいいかも知れない。そもそも、田舎で暮らすということは、従前の(都市生活の)既成概念から自由になるという意味合いもありますから、最初にどこのエリアがいいと考えていたイメージは一旦捨てて、ゼロから考え直してみることは、価値があると思います。
希望エリアというの意外と当てにならないもので、最初のご希望と実際に実現されたエリアが違うということは多々あります。基本的にはどこでも「住めば都」なのですから。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.inakagurashi.info/post/mt-tb.cgi/271

コメントする

このブログ記事について

このページは、エートスが2005年3月27日 10:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「希望条件の絞り方(1)」です。

次のブログ記事は「早川和男(著)『居住福祉』岩波新書」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。