買う方は出来るだけ高く売りたい、売る方は出来るだけ安く買いたい。これは当然なことです。売買契約が成立するとき、お互いがどこかで折り合いをつけなくてはなりません。そんなことを言っても、最終的にお金を払っているのは買主になるわけで、それは売主はもちろん、売主側の仲介業者、買主側の仲介業者であっても変わることはありません。だからといって買主(正確にはまだ契約していないので、「買主になる可能性のあるお客」ということになります)が、好き勝手やっていいかというと、一定のルールがあると私は考えています。結局は交渉ごとですし、相手の立場を考えて、面子も立てながら交渉しましょう。
(1)交渉は仲介業者を必ず通す
→これをやらないと仲介業者の面子丸つぶれですし、何より交渉された売主が困ることになります。
(2)価格が下がったら必ず購入する旨の意思表示をする
→希望価格になったのに買わない、売主からの抗議の矢面に立つのは業者です。
(3)あまり無理を言わない
→私は基本的に売り出し価格の10%が交渉の最大幅だと思います。それ以上だと、やっぱり売る側の事情を無視し、査定をした業者の面子をつぶすことになります。
(4)物件の悪い理由を挙げて、価格が割高だと主張しない。
→気に入ったから購入したいわけですから、予算の都合とだけ言うのがいいでしょう。個々の売却理由はわからないですが、愛着を持って暮らしてきた家(伴侶や子供のように思っている方も多い)です。できれば住宅を大切に使ってくれる方に譲りたいと願うのが普通です。
ほかにもいろいろありますが、基本的なことを4つ書きました。なににせよ、間に入っている業者さんとよく相談の上、価格交渉をおすすめください。あと、最後ですが、「損して得とれ」ではないですが、金額だけでは計れない、人間関係というものを作れる交渉をしてみてはいかがでしょうか。
価格交渉について
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