ハウスメーカーの建物

私は物件調査と称して、いろんな住宅を見る機会があります。正直、建物を見るのは大好きなので、楽しくて仕方ないですね。藤井孝一著『週末起業』筑摩書房刊のなかに、どんな仕事で起業するかという話で「好きで好きでたまらないこと、それをやっていればお金が稼げなくても寝ずにいられる、楽しくて仕方がないというような“趣味”を仕事にする」ということが書いてあり、“週末起業”とは直接関係はないのですが、とても共感できました(この本の中身はもっと深いので、もし起業を考えている方はご一読の価値ありだと思います)。遊びと言うのとはもちろん違いますし、趣味や遊びでは仕事として成立し得ない。でも、私にとっては遊んでいる感覚とか趣味という感覚があります。“好きこそものの上手なれ”ということで、この仕事を真剣にそして、楽しみながらやってます。
あ、話がずれました。「建物の造り」についてです。この仕事をする前は建売住宅をやっていたので、在来工法やプレハブ住宅をハウスメーカーに作ってもらっていたわけです。その建物は表面上、とてもきれいで、基本的には文句はない。それにハウスメーカーの家はスイッチの位置とかドアの取っ手、開口部の位置など、それはよく考えられていて、使い勝手よいこと間違いない。しっかり構造計算がされていて、地震対策も万全。やっぱり高いだけのことはあります。ただ、使用部材はいただけない。
構造材や外壁、屋根等は、ハウスメーカーの住宅としてのメリットを享受するには必要不可欠なのでいいのですが、仕上げ材はもう少しどうにかならないものかと思ってしまいます。部材製造の工業化や施工の均一化、そしてクレーム対応のしやすさ等により、致し方のないことかもしれませんが、新築のときが一番美しく、古くなり薄汚れていってしまいます。内装は、天然材を少しでも多く使って、時を経ても美しくなっていく家であってほしいと思います。

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このページは、エートスが2005年6月20日 10:37に書いたブログ記事です。

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