物件写真について

これは何も「田舎暮らし」物件に限ったことではないのですが、不動産物件の写真について。今はインターネットの時代ですから、不特定多数のお客さんに物件写真をカラーでプレゼンできるようになりました。以前は、写真をカラーで印刷して、お客さんの元に届けるのは、雑誌やチラシ等の紙メディア(もちろんテレビもありますが・・・)しかなく、えらく時間とコストがかかることだった訳です。雑誌は発行部数、広告の大きさ等によるので、安いものもありますが、チラシは制作費、印刷費、折込料をいれると約10円/枚はかかります。それがデジタルカメラとネットだと実質タダ(利用出来る環境を作ればですが)なのですから、これを利用しない手はありません。
そう、写真も重要な営業ツールなので、出来るだけ“よく見えるように”“いい部分を”出来るだけの配慮を持って撮影します。以前、建築の専門学校で「建築と建築写真は別物である」と教えられました。物件を撮っているのですから、それは物件であることは間違いないのですが、そこには撮影者の意図があり、営業サイドから見た写真の選択があり、出来上がったプレゼン資料なのです。ですから、写真から現物を推測するときは、少し割り引いて見た方がいいのかもしれません(時と場合によっては、写真より現物の方がいい場合だってありますが・・・)。
私の写真の撮り方、選び方は、基本的にお客さんにどういいところを見せるかと言う視点で行っていますが、意図的に“悪いところを隠す”ことはほとんどしていません。私の個人的な主観であまり判断をしてはいけないという自戒もあるのですが、私自身がおすすめ出来ない物件は紹介したくないですし、疑問に思うところは、正直にお伝えした上で、判断を仰ぐことが重要だと思っています。
問い合わせの際に、物件の悪いところをお伝えすると、「売りたくないのか」と言われることも何度かありました。それも、行ってみて“がっかり”されて、「事前にわかっていたら見に来なかった」と思われるのを避けたいという想いからなのです。

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このページは、エートスが2005年6月14日 10:26に書いたブログ記事です。

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