良すぎて買えない=手に負えない

田舎暮らし物件で、物件があまりに良すぎてなかなか売れないことがあります。「売れない」というのは売主であったり、仲介業者の言葉ですから、物件を探しているお客さんにとっては「買えない」ですね。良すぎるというのは、特に広すぎるという場合がほとんどです。「敷地が広い」もそうですが、「建物が大きすぎる」というのがほとんどでしょう。田舎の「いい家」の場合、格式とか見栄も含めて大きな立派な家を造ります。母家で50坪、立派な倉庫が2棟なんて物件もあります。まぁ、見栄とかということとは別に、実用の問題として、家族も多い場合もありますし、正月とかお盆には人が集まることもあるでしょう。でも、日常使うのは、台所に寝室だけ何てことは往々にして見受けられる光景です。それでも、建てた人たちはいいのですが、ひとたび売りに出されると、なかなか売れません。
田舎暮らしをお考えの方のほとんどは、ご夫婦お二人の生活を考えていますから、間違いなく広すぎる。都会の方ですから、そうそう親戚が集まるような習慣もないので、不必要なのです。それに、悲しいかな年々歳を取っていくわけで、間違いなく体も動かなくなります。大は小を兼ねるとは言っても、管理できなくなります。皆さんそれがわかっているので、買う人はなかなか居ないのです。
それでも、物件は必ずどこかで売れていきます。どこかというのは、価格を下げる場合もあるでしょうし、それを利用できる方が現れて、最初の価格で売れていくこともあります。不動産はよっぽど利用価値がない限りは、価格で折り合いがつくものです。
さて、そういったことも含めて理想の田舎暮らし物件とはどういうものなのでしょう。次回はそのことを考えてみたいと思います。

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このページは、エートスが2005年9月25日 23:58に書いたブログ記事です。

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