古民家の再生

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私は建物が好きです。いつからなのだろうと考えてみると、もしかしたら幼稚園からなのかもしれないです。私は長久寺というお寺の幼稚園だったのですが、そこの本堂で座禅をしたり(させられたり、でも好きでしたけど)、していました。信仰の対象(の一部)として建てられた建物ですから、当然造りもいいですし、やはりそこに流れる「空気の質」は異なります。
私は以前「訳あり物件」の項で書いたかもしれませんが、神であったり霊というようなものの存在を信じています。でもそれは、外部からの力として私たちに働きかけてくることはない(現世利益であったり、たたり、のろいのようなもの)ですが、心に働きかけてくる(内部的な影響)ことはあると思います。私が建物を好きなのは、子供の頃にそんな建物に触れていたからではないだろうかと思うのです。
さて古民家の話です。私は古民家はかなり好きです。大事にされて使われているものは私が手を出すまではないのですが、荒れてしまった古民家を見ると、私自身で手を入れて直したくて仕方がない。現実に手を入れて仕上がった姿を見ると本当にいい仕事をしてるなと思います(自分で言うのはなんですが・・・)。私個人にとっても幸せなことですし、もちろん「古民家」という建物そのもの、そこに使われている木々、そして建てた人たち(大工や職人)の想い、そこで暮らしてきた人たちの想いを大切にしていく。単純に「いいことだな」と思います。
古民家が売りに出されるとき、そのままでは現代的な暮らしが出来ないものがほとんどです。そういった物件を購入された方の改修のアドバイスもしていきたいと思います。もちろん建築家の方、工務店からのアドバイスも必要ですが、「建築・建設」という造る側ではなく、「暮らす」という立場からのアドバイスや全体のコーディネートをしていきたいと思っています。

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このページは、エートスが2005年10月25日 10:53に書いたブログ記事です。

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