南信州飯田にて

先週長野に行った時、安曇野から飯田市に入りました。その夜、飯田は『りんごん』というお祭りの日で、市内は「りんごん、りんごん、ほいおいな」という掛け声が響き渡っていました。
飯田1翌日、義父の管理する農園に行き、収穫を手伝わせてもらいました。収穫はきゅうり、なす、モロッコインゲン、トマト、スイカ、ミョウガピーマン、パプリカ、にんじん、オクラ、かぼちゃ、大根にねぎなどなどたくさんの種類の野菜たちをとることが出来ました。そして、その場でちょっとぬぐって「ガブリ」と食べた野菜のおいしいこと。トマトも完熟ですから、もう美味美味です。36度近い炎天下だったので、水分補給もかねて、パクパク食べてしまいました。
この農園は、義父の父親が明治期に建てた診療所の敷地内にあります。診療所が病院として市内に病院が移ったので閉鎖され、空き地になっていたところです。ここにはかつての診療所の建物が残っていて、擬洋風建築の時計台が付いています。人が住まなくなって久しく、この時計台のある建物も荒れてしまっていたのですが、去年から義父が改修をし、出来るだけ当時の姿に戻すように再生しました。飯田2建物の真ん中が大きく開き、長屋門のような体裁になっており、1階の向かって左手が手術室、右が診察室、2階は病室になっていたとのことです。この建物から敷地内に入ると住居があり、奥に農園があります。飯田3私はいつもは和風建築というか民家の改修をやっていますが、洋風建築の改修を見るのは初めてです。木造建築物ですから基本的には変わらないのですが、仕上げがずいぶん違います。特徴的なのは、ダブルハングの縦長の窓、そして天井の照明をつるす部分にある漆喰で作られた装飾。とてもシンプルでモダンな室内です。これから周囲も含めてもう少し整備する予定のようですが、かなり広いので全部やるのは大変だろうと思います。
私には田舎がないので、ちょこっと実家に帰って田舎暮らし体験をしたという感じでした。自然の中にいるのは本当に楽しいですね。自分ももちろんですが、子供がいたら、特に自然の中で育てたいと思います。田舎暮らしを希望されている方からお子さんお孫さんのためにも「いなか」を作ってあげたいというお話をよく聞きました。今都会では都会暮らし第二、第三世代になってきていて、都会で生まれ育った人たちが多くなっています。働かなくてはいけない時は別にして、リタイア後や夏休みなどに自然に触れるのはいいことだなと思います。

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このページは、エートスが2006年8月13日 11:48に書いたブログ記事です。

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