アンカラにて(旅行報告その6)

途絶えてしまっていた旅行の報告。ギリシャを後にしてトルコ入国です。イスタンブールで乗り継ぎ、トルコの首都アンカラに入りました。不思議なことにアンカラは首都なのにほとんどの国際線はイスタンブール発着とのこと。アンカラは、約80年ほど前にアタチュルクによって遷都された町で、当時3万人ほどの地方都市が現在350万人を超える大都市になっています。
アタチュルク廟1空港から市内に向かうバスの中で、面白いことを聞きました。土地を持たない人たちが、国の所有の土地に勝手に家を建てて住み着き、徐々にその数が多くなると水道等のインフラが整えられ、既得権としてその土地を取得できてしまうとのこと。建物は一日にして建てなくては、政府によって壊されてしまうので、一族郎党総がかりで、外観だけ作りあげるそうです。そしてその時期は大統領選挙の前、国民の人気取りもあって締め付けが弱くなる時に、多く行われるようです。まぁ土地はたくさんあるにしても、すごい話です。
まず見学に行ったのは、アタチュルク廟。トルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマアタチュルク廟2ルのことを「アタチュルク(トルコの父の意)」とよび、トルコ国民に今でも敬愛されているそうです。廟はお墓というイメージより、まさに現代の神殿と言っていい、規模の大きな荘厳な建物です。広大な前庭では、国家行事等も行われるとのこと。ギリシャの神殿とは違いますが、現代に行き続ける神殿を感じることが出来ました。
その後アナトリア文明博物館に訪れ、旧石器時代からヒッタイト、ギリシャ・ローマ時代の遺物を見学。こういう時、世界史と言わなくても、今回の旅行の目的地周辺の歴史をアナトリア博物館調べて来ればよかったと反省・・・。古い歴史があったんだという程度しかわかりませんでした。でも海外の博物館を見て思うのは、史料との距離が近いんですね。手を伸ばせば届くところに展示してあって、身近に感じられるのはいいことです。

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このページは、エートスが2007年1月 8日 01:37に書いたブログ記事です。

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