自然が生み出した摩訶不思議な奇岩群の広がるカッパドキア。きのこ岩などは人為的に作られた野のように見えますが、火山灰や溶岩で作られた地層を、長い年月の間に風や雨などの侵食により形作られたとのこと。その天然の造形した岩を掘って、住居にしたり、教会、隠れ家に利用しました。現在でも一部は、今なお地元の人たちの生活の場としても使われています。世界遺産に指定され、新たに岩に手をいれることは出来ないため、たまに空家(空穴?)が出ると、都市部の富裕層が争って購入するとのこと。ココでは田舎暮らしは難しそうです・・・。いくつかの有名な岩には、「三人の貴婦人」「ラクダ岩」名前がついています。一体誰がつけたのかわかりませんが、人の想像力は豊かです。最近はネットの旅行記なんかで、新しく名前をつけている人がいるとか。そうそう、今回のツアーの添乗員さんは、本当に人柄のよい、ほんわか天然、それでも抑えるべきところはきちんと抑えてある方だったのですが、彼女もいくつかの岩に名前をつけていました。ギョレメ野外博物館、カイクマル地下都市など、キリスト教徒がイスラム教徒からの圧迫から逃れるためにつくった洞窟教会や都市に実際に入り見学しました。宗教と人々の日常生活での関わりは、無神教というか、あらゆる神でも信じる日本人とは比べるべくもない強固なものだったのだと思いました。
カッパドキアにて(旅行報告その7)
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