先日、友人の会社の社員と話をしていたら、「なぜ勤めを辞めて、自分で会社を作ったのか」そんな話になりました。自分でもそんなに明確ではないのですが、単純に「自分のやりたいことを自由にやりたかったから」なのだと思います。こんなブログを書くことですら、一定規模以上の組織では大変でしょう。今はほとんど会社=「清沢個人」です。勿論いろんなことが自由になるという反面、大変なこともたくさんありますが、自分で会社を作ったことは本当に良かったなあと思っています。
さて、私は自由になにをやりたかったのか。それを改めて問われると、意外と答えに詰まったのですが、よーく考えてみると「いい家を作りたい」という気持ちが一番強かったのかなと思います。「自分で会社をやって成功したい(名誉も金も)」というのもなくはないのですが、生活は世間一般にみて中の上くらいの生活が出来れば十分です。とても抽象的ですが、欲しいのは「やりがい」みたいなもの。社会的にも有意義で価値のある仕事をしたいと。そしてその中で、私のやりたいこと、やれることといえば「いい家をつくる」ことです。先日紹介した千葉市越智町の新築住宅は、私の理想の家でもあります。実際は予算の制約もありますし、他の共同事業者の意見も踏まえて、現実的な線で収まった部分もあります。でも、仕上がりは胸を張って「いいものが出来ました」と言えます。これからもいい家を作り続けて行きたいと思います。
今度、私なりの「いい家」「いいものの」の定義を書いてみたいと思います(旅行報告終了した後に・・・)。
近頃では、不動産会社でホームページを持っていることは珍しくもありませんが、私が社会人になった頃は、ホームページを開設したということだけで新聞(多分日経or日経産業)の記事になったほどでした。1995年ごろの話ですから当然といえば当然なのですが(今では大企業となったネット関連企業も産声をあげたばかりの時代です)、時代は変わったものだなあと思います。実際のところ、不動産業界がこの変化を主導したかといえば、お客さんの要請や環境を含めた時代の流れに仕方なしに進んできたのだと思います。
私も以前から「ネットを使った不動産屋」というものを考えていました。5年ほど前からなのですが、その当時なぜ独立してやらなかったかと言えば、やっぱり自信がなかったというのが現実です。多分、今やっている方たちも同じだったのだと思います。でも、いったんスタートすると事業には必要不可欠ですし、こんな便利なツールはありません。それに、本当に経費がかからない。不動産業の大きな大きな経費である「広告宣伝費」が削減できる。これはありがたい限りです。「安く、より詳細に、しかも早く」です。うまく活用して行きたいと思います。
会社を始めてみて、思い描いていたイメージとは現実はかなり勝手が違います。一言で言えば「現実は厳しい」ということなのですが、思ったより、雑務に時間をとられしまう。その結果、会社を設立してからもう4ヶ月になるのに具体的な収益が上がってこない。事務所を借りて、宅建業をとってとやることがたくさんあったのは事実としても「もう少しやりようがあったな」と今では思います。
でも、先日顧問の税理士の先生との話をしていて、「いろんな雑務に時間をとられて、“くだらないこと”ばかりやって、肝心の“お金を稼ぐ”というができていない」との私の言葉にお叱りをいただきました。「その“くだらないこと”をやらない限り、会社としては前に進まないし、会社としての体裁や礼儀を整えることは重要だよ」と。“目先のことばかりに目を奪われていないで、きちんと将来を見据えて行動する”本当に大事なことだと思いました。というわけで、短期的に見ると、今の私はかなり苦しかったりするわけです・・・。だけど、準備は一通り終わったので「これから反転攻勢だ!」と気勢を上げてがんばって行こうと思います。
私は苦しいときにこそ人間の真価が問われると思います。いいときは誰でも「いい」のです。いいときには奢らず、相手の立場で考える。本当に苦しいとき、他人のせいにせず、自分のできることを精一杯やる。今は(というかしばらくは続きそうですが)正念場、ココを乗り切ってこそです。私の真価が問われています。
私の会社、有限有限会社エートスですが、今日から公式に営業開始をしました。当面の間は営業時間を9:30~17:30、土日休みの予定です。でも、実際は土日の半分以上は出ていると思いますし、最後のところ自分でやっている以上、休みはあってもなくても基本的に変わりませんね。経営者という立場になってみると、以前の私のスタンスは楽でよかったとも思います。まぁ、その分意思が通り、責任をとっていくことはそれ以上に楽しいことです。
このブログも今まで以上に充実させていくつもりです。今後ともよろしくお願いします。
起業してみてわかったことは、“お金には羽根が生えている”ということです。話には聞いていたけれど、ホントだったんですね。あれっと気が付くお財布からなくなってるんです。これは間違いなく、お金には羽が生えていて、飛んでいっているんだと…。大したものは買っていないので、一体何に使ったんだ?と不思議に思うのですが、あれこれ考えてみると、積み重ねで使っているわけです。これはよっぽど気を付けないといけない。そして、次の仕事決めないと。起業は楽じゃないですね。
私はいわゆる団塊ジュニアの世代(第二次ベビーブーマー)です。今の子供たち(友人から聞いた話なのであいまいで恐縮ですが、今の幼稚園製くらい)は、大学は全入の時代になるそうですし、労働人口は減って、売り手市場の就職活動かもしれません。それに比べて、私の一年年下の代が団塊ジュニアのピークで、受験勉強から就職活動まで、結構苦労してきました。このことは決して悪くないことで、いい意味で従前の考え方に問題意識を持ったり(バブルの崩壊も目の当たりにしました)、切磋琢磨することが多かったのでしょう。ホリエモン氏を筆頭に、同世代でたくさんがんばっている人たちがいます。その中で、私なんかは走り出したばかりで、海のものとも山のものともわからない状態ですが、やり始めた以上はどうにかやっていきたいと思っています。
そう、その団塊ジュニアにとって自分達(自分の家庭、夫婦に子供達)のコトに次いで大きな関心事は両親のことでしょう。これから大定年時代を迎えます。自分の親が、また親世代が会社を離れどう暮らしていくのか。人生80年時代を迎え、老後の20年をどう過ごしてもらうか。我々の世代は親を養う余力があるのは、ほんの一握りの人達です。それそれが自立して、生活をして行かなくてはなりません。これは歴史的にも初めてのことなので、ここに大きなビジネスチャンスがあるに違いありません。少なくとも、この時代の変化に合ったビジネスを構築していかない限り、ビジネスの成功はもちろん、成立はないでしょう。
私は自分は天才ではないので、今まで誰もが考え付かなかったことを考え出せるとは思っていません。ただ、今まで普通に行われてきたことを、少し違った角度から見ることや新しいツールを使ってやってみることはできます。いろんな物事を、ちょっとだけ視点を変えて見てみる。そのためにもブログはいいツールだと思います。